伊達のたら子

宮城県石巻市から日本一旨い「たらこ・辛子明太子」を全国のお客様へお届けします。

ミツワフーズ株式会社

頑固職人のたら子ヒストリー

ヒストリー覧

石巻の塩たらこ

スケトウダラ分布

スケトウダラは北太平洋に広く分布する魚です。カナダ沿岸からアリューシャン列島で囲われたベーリング海、カムチャッカ半島・ 千島列島に囲われたオホーツク海が一大漁場を形成し、日本近海では北海道周辺と三陸沿岸が主な漁場になっています。

1960年代に「北転船」と呼ばれる底引き網漁船がカムチャッカ半島沖やベーリング海で操業するようになると、石巻にスケトウダラが 大量に水揚げされ水産加工業の発展に大いに貢献しました。石巻はこの時期に一番の活況を呈し塩たらこ加工で日本一を誇るようになりま した。このころ博多の辛子明太子の原料に塩たらこを大量に供給していました。

1977年に日本が排他的経済水域(200海里=約370km)を設定すると、1980年代の中ごろまでに沿岸国も次々に 排他的経済水域を設定したため、日本の漁船はかつて操業していたこの海域から締め出されてしまいました。1993年 以降はベーリング海公海での漁獲禁止の影響を受けて石巻ではスケトウダラの水揚げが激減し、これによって塩たらこの生産も大きく影響を受けました。

1990年代に入るとスケトウダラの漁場自体は大きく変わっていないが、乱獲防止や資源保護の観点から漁獲している国全体で漁獲量が減少してきています。 日本漁船のスケトウダラ操業は日本近海に限られ水揚げも少なく取り扱いが北海道に限られるようになり、国産の塩たらこや辛子明太子は希少価値を持つように なってきました。国内でたらこや辛子明太子を製造する多くの業者は、塩たらこの原卵(スケトウダラの卵)をアメリカやロシアが漁獲したものを求め買い付け るようになりました。石巻も最早例外ではなくなりました。